中国医学では、ストレスがたまると「気」の巡りが悪くなり、怒りっぽくなったりイライラした状態になりやすくなると考えます。
薬膳料理の世界では、香りのある食材を取り入れます。
ハーブや香味野菜(三つ葉・セロリ・茗荷・春菊など)、
柑橘系(レモンレモン・オレンジオレンジ・グレープフルーツ・柚子ゆずなど)の香りは「気」を巡らせて、イライラや不安感を和らげる作用があります。
香りのよいお茶お茶(ジャスミンティー・ミントティーなど)も「気」のめぐりを良くします。
ストレスを感じると、胃が痛くなることってありませんか?
顔はポーカーフェイスごまかせても、胃腸は正直… 不快感が現れます。
ストレスが引き金になって起こる消化管の異常を神経性胃炎・腸炎といいます。
内視鏡で検査しても異常が見つからないのに、胃や腸に違和感や痛みなど症状がある病気です。
症状としては、吐き気・ムカつき・胸やけ・痛み・食欲不振、胃酸が上がってくる・もたれ・すぐにお腹がいっぱいになる、などです。
精神活動に影響されるのは胃だけでなく十二指腸や大腸も同じで、神経性胃炎・潰瘍・過敏性腸症候群・食欲不振・便秘や下痢など消化管のトラブルはストレスが引き金になることが多いようです。
漢方的に考えると、このような体質を改善するには胃腸を丈夫にするだけでは不十分で、胃腸と同時に「肝(かん)」を強化することが必要です。
肝の働きの1つにストレス処理があります。ですから胃腸のケアと一緒に肝のストレス処理能力を高めてあげることが神経性胃腸炎の改善に繋がります。