■ 2017年9月9日 新潟日報メディアシップ
第15回日本生殖看護学会・生殖看護実践セミナーにて不妊症認定看護師を対象に西山薬局の梅安が「妊活を視野に入れた女性の健康と中医学」について講演いたしました。
(主催:聖路加国際大学教育センター)
卵巣で卵子が育ち成熟卵胞となり黄体化ホルモンの作用を受けて排卵が起こり、卵管采~卵管膨大部と卵子が運ばれます。
子宮頚部ではたっぷり分泌されている子宮頸管粘液のおかげで精子は元気に子宮を遡り、卵管膨大部までたどり着きます。良い卵子と良い精子が結びつき、良い受精卵ができるのです。
生理の後、徐々に増殖してきた子宮内膜は12~15ミリまで厚くなり受精卵が着床するのを待っています。このような条件がいくつも揃わなければ自然妊娠には至りません。
不妊カウンセリングをされるお客様の中には、面倒で基礎体温すら測らない方や、子宮卵管造影やホルモン検査を受けず1年から2年も経過している方もおられます。
卵管が狭い、詰まっている、癒着している
クラミジアなど感染症の既往の有無、虫垂炎など開腹手術による癒着の有無
子宮内膜症による卵管や卵巣の癒着が無いか、卵管采の閉鎖がないか
排卵する大きさに卵胞が育っているか、卵胞が育っているか、卵巣機能の低下はあるか
子宮筋腫や子宮の奇形があるか、子宮内膜ポリープがあるか、黄体機能に異常がないか
頸管粘液の分泌があるか、頸管粘液と精子との相性に問題がないか
運動率・量・奇形率は問題ないか、正常に射精できるか
上記の内容は、病院で検査しなければ判らないことばかりです。
誰にも相談せず、自己流に解決しようとすると時間だけが無駄に経過します。
西山薬局では基礎体温や病院の検査結果を見てお話しをしながら、どこに原因があってここが弱いから、この漢方、このサプリというように漢方やサプリメントを提供させていただきます。
もちろん漢方や鍼灸以外に大切な食養生などについてもアドバイスいたします。
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西山薬局の不妊カウンセラー「梅安」が、不妊症について分かり易く解説いたしました。
現代医学の恩恵にあずかり、自然妊娠できるのか否か検査することは1番最初にすべき内容なのです。基礎体温・子宮卵管造影・精液検査・頸管粘液検査・フューナーテスト・ホルモン検査は基本6大検査といいます。
時間がない方、自然に頑張ってきて1年以上結果が出ない方、まず病院へ行き検査を受けることをおすすめします。
精子は精巣でつくられます。
もう少し専門的に言うと精細管(せいさいかん)というところで約75日かけてつくられます。
そして精子は精巣上体で射精するまで待機します。ここで最大約10億程の精子が貯蔵できるようです。
射精の際は精巣上体から精管へ精管の末端で精嚢と合流します。精嚢で前立腺由来の分泌液と混ざり活発化されて精液が完成。性的絶頂を迎えると、尿道から射精されます。
このプロセスのどれか1つでも阻害されると自然妊娠には程遠いのです。「不妊は女性だけに原因がある」偏見がいまだにある日本。原因は、はっきりしないながらも乏精子症・精子無力症・奇形精子症などは増加傾向にあります。
UX新潟テレビ21・レクスタTV
西山薬局の不妊カウンセラー「梅安」が男性不妊について分かり易く解説いたしました。
男性不妊は増加傾向にあり、ストレスや過労・飲食不節や夜型の生活習慣・ダイオキシンなどの環境ホルモン(内分泌攪乱物質)などが原因と考えられています。例えば、環境ホルモンの影響では性機能の低下により精子の減少や勃起力(心因的要素も)の低下などがみられます。※病院の精液検査を複数回実施して異常が認められた場合は男性不妊専門医(泌尿器科)へ
分析に基礎をおく西洋医学。整体観念と弁証論治の東洋医学(中医学)とでは根本的に理論が異なります。漢方(中医学)から考えると5つのタイプに分類できます。
冷え性または暑がり・寝汗・老化・腰痛・頻尿・SEX中の中折れ・持続しない・射精できない、など。
疲れやすい、胃もたれしやすい、下痢または便秘気味、息切れする、スタミナ不足など。
怒りっぽくイライラしやすい、ゲップやオナラが出やすい、不安や憂うつ続く、EDなど。
カラダが重い、ぽっちゃりタイプ、痰がよくでる、オイリー肌、口臭や体臭が気になる、めまい、吐き気、むくみやすいなど。
慢性的な頭痛や肩こり、関節痛や腰痛がある、目のクマ、肌のくすみ、EDである。
心当たりがありませんか?
病院の検査とは違った東洋医学(中医学)で体質を見極め自分自身のカラダ作りや体質改善する方法があります。
その他、カウンセリング時に食養生や筋トレなどについて相談経験豊富な不妊カウンセラーがアドバイスいたします。
日本国内において、不妊の検査や治療を受けたことのある夫婦は6組に1組。
不妊治療専門のクリニックが世界一多く、体外受精の実施数も世界一になり現在赤ちゃんの21人に1人は体外受精により生まれております。日本より人口の多い、アメリカや中国を抜いて1位です。
女性の卵子は年齢とともに年を重ね、35歳の女性が出産できる可能性は20歳代の半分にまでなります。つまり「卵子も老化する」という事実。
夫が不妊の検査に協力せず、ようやく治療が始まった時点で妻の卵子が老化しているというシャレにならないケースが後を絶ちません。
女性の社会進出が進む一方我が国では初婚年齢の上昇により「晩婚化」~「晩産化」が不妊症の引き金にもなっているようです。
また、出産年齢と卵子の老化による子供の染色体異常に関連があり25歳と35歳を過ぎてからの子供の染色体異常は6~7倍の差が生じます。
女性の生殖適齢期は25~35歳。何百年も前から変わっていないのです。
2018年、女性の平均初婚年齢は29.4歳となりました。
現在、新生児の約60%は30代のママから生まれているようです。
2009~2010年、英カーディフ大学とスイスの製薬会社メルクセローノが世界18カ国
約1万人のカップルを対象に、不妊症に関する共同調査「スターティング・ファミリーズ」を行いました。
「不妊について家族や友人に情報開示しやすいか」という設問では日本は最下位。
日本では昔から「不妊症を恥じる」という文化があったのでは?と専門家は考えます。また、義務教育で教えることは「避妊」についての内容が多く、妊娠についてのボリュームが少ないのが問題。ネットに溢れている情報も根拠が乏しく信憑性の無いのが多いのも事実。
何が正しく、今自分の状況はどうなのか?混乱している方も少なくありません。掛かりつけクリニックを見つけて、助産師や看護師、専門知識を有する不妊カウンセラーに何でも遠慮せず相談しましょう。
次の条件が全て満たされなければ自然妊娠は望めません。
子宮の状態、ホルモンの状態、精子の状態、卵管が通っているのか、頸管粘液と精子の相性は良いのか… これらは病院で検査しなければわかりません。
仲の良いお友達が漢方薬で妊娠したとはいえ、あなたの卵管が詰まっていれば同じ漢方薬を飲んでも妊娠はできません。
不妊症でお悩みの方は、「ホルモンバランスを整えたい」「子宮内膜の状態を良くし着床しやすくしたい」「卵の成育を良くしたい」など目的は様々。
また、これから赤ちゃんを望まれる方やすでに病院で治療をされている方、治療をお休みしている方など1人1人の環境も違います。
病院の治療も漢方薬も治療できる時間には限りがあります。せっかくのチャンスを逃すことなく専門家による的を得た治療が必要です。
私は、なかなか2人目の子供に恵まれなかった経験もあり、歯がゆい思いもしてきました。あらゆる情報が氾濫し、何が正しいのか解らず悩んだ時期もありました。
学会認定の不妊カウンセラーを取得。その理由は、少しでもお悩みのカップルの力になりたかったからです。