西洋医学の月経周期のメカニズムと中医学(中国伝統医学)の考え方を組み合わせた画期的な方法です。
基礎体温を参考にしながら、それぞれの周期(月経期・卵胞期・排卵期・黄体期)にあわせて漢方薬をのみ分けることによって、妊娠の確率を高める方法になります。
この補腎養血・活血を4つの周期(月経期・卵胞期・排卵期・黄体期)と1人1人の体の状態に合わせて活用し、月経を調整していくのが周期療法です。
これはあくまでもベースの理論なので、実際には体の状態や併用する治療に応じてアレンジしてきます。
周期療法はホルモンのバランスや体の調子を整えて、女性本来が持っている妊娠力を高める療法です。当店で周期療法を行っている7~8割の方は西洋医学の不妊治療を併用しています。ホルモン治療などによる副作用を軽減させたり、子宮内膜の状態を改善したり保護したりする働きもあります。念のため、今かかっているお医者さんに漢方の体質改善を受けて良いか、お聞きすることをお勧めしています。
周期療法は周期にあわせて漢方薬を飲み分けるので、その周期によって薬も変わってきます。また20代より30代と服用して頂くお薬も違ってくるので、年代が上になるほど高めになります。体調がよくなってきたら処方や量を減らしていきます。
不妊周期療法のお薬代目安(税込)
漢方薬によっては控えた方が良いものもありますが、基本的に周期療法で用いる漢方薬は子宮の中で赤ちゃんをしっかり育てるための安胎薬が中心となっています。心配な時は、薬局にご確認ください。
人によって体質が違うので時間のかかる方もいらっしゃいます。1000個の原始卵胞から最後に1つだけ排卵するのは約180日。元気な卵子を作るのには半年かかります。器質的に異常がない35歳までの方ですと半年~1年ほどで妊娠される方が多いです。その間体調を整え妊娠しやすい体つくりを目指します。また、年齢が上になるほど時間がかかる場合が多いです。
病院の検査結果や基礎体温表は周期療法を行う上で大切です。お客様の体の状態を知る重要な情報源の1つとなりますので、出来ましたら3周期分はお持ち下さい。基礎体温表が無くても周期療法はできますが、あった方がより適切なお薬をお出しできます。また、現在服用中のお薬やサプリメントなどについてもお聞きします。
不妊の原因は男女半々と言われています。精子の運動率を上げたり、数を増やしたり、ご主人のスタミナアプに漢方薬も豊富にございます。その方の体質によっておすすめする漢方薬は全て違いますので、ご来店ください。