不妊治療というものが、女性側だけにクローズアップされていることに日頃から疑問があります。国際的(WHO)には不妊症の原因は男女とも半々といいます。
結婚年齢が上昇し、赤ちゃんを授かりたいカップルの平均年齢も自然と上がるのは当り前。母体の老化ばっかり言い過ぎじゃないですか?ダンナさんは??
2013年「卵子老化の真実」が出版されました。著者はフリージャーナリストの河合蘭さん。不妊カウンセリング学会でも講師としてお話しされました。
「卵子老化の真実」が出版される、さらにその1年前に科学誌「ニュートン」で「卵子の老化とは何か」が特集されボクは衝撃を受けました。
よく中身を理解していないマスコミは「不妊や老化は女性の問題」と誤った報道をするため困ったものです。実は全てが、そうではないのです。
卵子研究の第一人者で京大名誉教授森崇英先生らのお話しですが、もともと卵子にはほかの細胞より多くのミトコンドリアが存在。ミトコンドリアは卵子の栄養を分解してエネルギーを得る時に活性酸素をつくる。その活性酸素の影響で様々な蛋白質やDNAが損傷を受け、その細胞が果たすべき機能を果たせなくなる。これが「老化」。
老化した卵子では活性酸素を除去する作用が低下する。でも、ミトコンドリアは卵子だけに存在するのではなく、あらゆる細胞に存在します。もちろん精子にだってあるのです。
イラストを見ればよくわかります。精子の首根っこにはミトコンドリアが存在。活性酸素(酸化ストレス)で受精~胚分割にだって影響はあります。
受精卵って半分は旦那さんの遺伝子だもの。活性酸素(酸化ストレス)を減らすには抗酸化作用のある食材を積極的に摂ることです。これが、アンチエイジングにつながるし、最後まで細胞が果たすべき仕事をするか否かなのです。
要するに加齢とともに男女とも生殖細胞において、活性酸素(酸化ストレス)を除去する能力が低下します。これらを除去するサポートとして、タウリン・セレン・亜鉛・葉酸・鉄・銅・ビタミンB12がいいよってことです。
中医学・食養生のキホンは食材から摂る事が優先されます。特定の部位だけじゃなくて「まるごと食べる」っていうのがキホン。これらは海産物や水中に生きる生物に多く含まれるので、昔ながらの食事が良いのではないでしょうか。
毎日飲んだくれてぶくぶくに太っていました。
健康診断では、メタボ、脂肪肝、高尿酸血症(痛風)、中性脂肪高値…。自分の健康さえおぼつかないのに、赤ちゃんどころではありません。これでは、奥さんが健康でも受精しにくいです。
老化すると錆びるって言いますよね? 老化=酸化です。
カラダが酸化しやすいライフスタイルとは?
❌ インスタント、レトルト、ファストフード、冷凍食品、コンビニ食
❌ 炭水化物(ご飯・麺・パン)たっぷり
❌ 週に2回以上のラーメン
❌ トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングやスナック菓子など)たっぷり
❌ 運動不足
❌ 睡眠不足、就寝時間が遅い
❌ カラスの行水
❌ デスクワーク
❌ 喫煙、飲酒 … ほかにもいっぱい
これら全て、6年間も2人目に恵まれなかったボクが実践していたことです。
不妊症に悩むカップルのご相談を県内外から数多くいただいております。
もちろん、男性力のご相談や精液検査所見の問題でご相談されたお客様も非常に多いです。
まだまだお若い旦那様で髪の薄さを気にされており、薄毛治療薬を処方されている方も珍しくありません。ある時期に某製薬会社のCMがある時期に集中して放送されたことを思い出します。
よくバラエティ番組の司会をされている芸人のお2人を起用。まるで「ハゲはヤバいよ」、「ハゲテいると恥ずかしいよ」って言わんばかりの内容に腹をたてたものです。
別に恥ずかしいことじゃないと思いますけどね。恥ずかしいって感じること自体、「自分に自信が無い」ってことじゃないのでしょうか??
AGAってなんだ?
以下、専門サイトから抜粋です。
ちなみに、「20~69歳成人男性4200万人の約3人に1人」って老年世代を含めたいいかげんな母数。20代から60代を一括りにすることがズルい。髪を気にするのは若い世代だけで良いのでは?
要するに製薬会社がサイトを運営して取引のある処方できる医療機関を受診して自費で飲みましょうっていうことなのです。
専門医を受診して処方される(100%自費になります)「プロペシア」。偽物も流通してますからご注意しなはれ。元々は前立腺の治療薬で、成分は「フィナステリド」といいます。
2013年、米国生殖医学会の学会誌「Fertility and Sterility」にこのような論文が掲載されました。
「男性不妊におけるフィナステリドの使用~精液とホルモン系の影響~」でいいのかな?
訳が間違っていたら、メッセージ下さいませ。
オリジナルはこちらです↓↓↓
http://www.fertstert.org/article/S0015-0282(13)02786-6/abstract
【研究目的】
フィナステリド中止後の精液検査数値の改善度を調べる。
【研究対象】
男性不妊専門クリニックの患者27人。
フィナステリドを用いた治療の平均期間は57.4カ月で、投与量は1.04 mg /日。
【結果】
フィナステリド服用中止後の精子濃度平均値は服用中1,320万個/mlが服用中止で4,225万個/mlへと明らかに増加。精子量が平均で11.6倍の増加がみられた。逆に服用を中止することで精子総数の減少はみられない。ホルモンパラメータ、精子の運動性、または精子の形態に変化はなかった。
【結論】
フィナステリドを服用することで、一部の男性で精子数減少を引き起こす可能性がある。フィナステリドは不妊治療を望む男性に注意して使用する必要がある。一方、製薬会社MSDのホームページには下記のように注意喚起がございます。妊娠中の婦人が本剤を服用したり、破損した錠剤に触れて有効成分が吸収されたりすると、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。
なお、このお薬はコーティングされているので、通常の扱いにおいて有効成分に触れることはありません。また、錠剤を割って服用した場合の安全性・有効性は保証されておりません。
重大な副作用は肝障害。
その他、ED勃起不全・射精障害・精液量減少・睾丸痛・男性不妊症・精液の質低下・リビドー減退(性欲減少)・瘙痒証・口唇腫脹・顔面腫脹・蕁麻疹・発疹・AST・ALT・ガンマGTP上昇・乳房圧痛・乳房肥大・抑うつ症状など、きりがありません。
これだけリスクが多いのに妊活中のダンナ様に処方するってことが信じられない。さらにカナダでは、服用を中止したにもかかわらず男性機能が回復しないとのことで訴訟になっている。
日本で発売される前「ロゲイン」という商品名で発売されていたこちらの商品「〇アッ〇」は「ミノキシジル」を主成分としております。元々は高血圧の治療薬でありました。