今、日本人の4人に1人が花粉症・喘息・蕁麻疹・アレルギー性鼻炎などのアレルギー病を持つと言われています。
現代病の代表ともいえる「アレルギー」。
なかでも、アトピー性皮膚炎はここ10~20年間で急激に増加した病気です。
子どもだけでなく、大人のアトピー性皮膚炎も増加しています。
大気汚染や飲み水の問題・食べ物・住環境・遺伝・体質・ストレスなど、様々なものがアトピー性皮膚炎の原因になると言われています。
しかも現代医学でも東洋医学でも、まだその全てが分かっている病気ではありません。
「アトピー体質」=「色々な刺激に敏感な体質」です。アトピーというと、なんだか難病のように思ってしまいがちですが特異体質ではありません。ごくありふれた体質の1つです。
アトピー体質は遺伝する場合が多いようですが、体質が遺伝するだけで病気そのものが遺伝するわけではありません。
食生活や生活環境をキチンと考え改善することによって、かゆみ等をコントロールすることは出来ます。
アトピー性皮膚炎のつらい症状…
かゆみ・ジュクジュク・赤み・腫れ・乾燥してひび割れる… など、
症状は人それぞれですし、季節やその時の体調によっても肌の状態は変わってきます。
西山薬局では、その時の症状に合わせて漢方薬を変えていく「ステップアップ法」を行っています。ずっと同じ漢方薬を服用するわけではありません。
かゆみ・赤み・腫れ・ジュクジュクとした湿疹などの症状… 漢方ではアトピー性皮膚炎のかゆみや赤みは、身体の中にこもった「熱」が原因だと考えます。
ですので「熱」を冷ますような漢方処方や生薬を使って、かゆみや赤みなどの辛い症状を取り除きます。赤みが取れ、症状が落ち着いてきたら今度は第2段階です。
漢方では『皮膚は内臓の鏡』と考えています。
内臓(消化器系)の働きを良くすることで、きれいな新しい皮膚をつくりアトピー性皮膚炎の再発を予防します。
また、ストレスもアトピー性皮膚炎の原因の1つと考えているので、ストレスを上手にかわすことの出来る体づくりも大切です。
その時の症状や身体全体の様子を見ながら漢方薬を使い分けていけば、アトピー性皮膚炎の辛い症状は必ず改善します。
なぜそこまで言い切れるとかと言いますと、西山薬局の店主である私自身(西條 弓子)も、そして私の息子もアトピー性皮膚炎だったからです。ここ数年は皮膚症状のための漢方薬を使わなくても肌のトラブルは起こっておりません。
漢方薬は、辛い症状を改善するだけでなく、健康な肌作り・再発しない身体づくりもお手伝いします。
● アトピー性皮膚炎「初回ご来店時」の例
漢方薬は何でも治す『魔法のお薬』ではありません。
漢方薬はあくまでも「お手伝い」。ですから漢方薬だけを飲んでいてもアトピー性皮膚炎は治りません。
アトピー性皮膚炎は皮膚だけの病気ではなく、食習慣・生活環境から起こる内臓と心のトラブルが皮膚に湿疹として現れているのです。
漢方薬で辛い症状を改善し、身体の中から体質を整えていくのと同時に食生活や生活習慣も一緒に改善して行かないと、症状は一時的に治まっても再発してしまいます。
西山薬局では漢方薬だけでなくスキンケアや食養生・生活習慣の改善などもアドバイスさせていただいております。
「漢方薬でアトピーを治したい!」と思われる方は、沢山いらっしゃると思います。
けれども、漢方薬を服用するだけでは、なかなかアトピー性皮膚炎は改善されません。
アトピー性皮膚炎の改善にはスキンケアが絶対に欠かせません。スキンケアもアトピー性皮膚炎の治療の基本なのです。
アトピー性皮膚炎の人の皮膚表面の脂肪量を測ってみると、正常な人よりかなり少ない事が分かっています。
それは皮脂膜を作る力が足りないから。
加えて皮膚内の水分保持機能も低いので、外からのホコリやアレルゲンなどの刺激物が簡単に体の中に入ってしまい、過敏な体質と合わせてアレルギー反応を引き起こしてしまうのです。
ですからスキンケアをすることで、肌にうるおいを与えて肌を保護することができるのです。
スキンケアでしっかりと保湿した場合としない場合では、明らかに改善のスピードが違います。
西山薬局では、スキンケアについてもご提案させていただいております。
両親の話では、私(西山薬局の店主である西條 弓子)は生まれた時からアトピー皮膚炎がありほっぺたがいつもカサカサとして赤かったそうです。
卵を食べると口の周りが赤く腫れあがったり、耳の下が常に切れていたそうです。
父親が西山薬局3代目の薬剤師だったこともあり、小さいころから漢方薬を服用してきました。
それでも上手くアトピーをコントロール出来ない時期もあり、小・中学生頃には悪化… ステロイド剤のリバウンドも経験しました。
また、アトピー性皮膚炎が原因でいじめられたこともありました。
その後、大人になってからは漢方薬で体質改善して、スキンケアも自分で出来きるようになり症状が出ることはなくなりました。
現在中学生になった長男もアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあります。
赤ちゃんの頃はかなり酷い湿疹が全身に出ていて、かゆみのために眠れない・泣きやまないという日も沢山ありました。
息子も私もその当時は、とても苦しみました。
でも、漢方薬と西洋薬を上手に使って小学校に入る頃にはアトピー性皮膚炎だと分からないくらいにまで改善されました。
アトピー性皮膚炎は、改善するのに場合によっては何年もかる皮膚病です。でも、必ずコントロールすることが出来る病気でもあります。なぜなら、私も息子もちゃんと改善されているのですから。
自分や息子の経験を生かして、1人でも多くのお客様のお悩みが改善されるよう、漢方薬・ステロイドなどの西洋薬使い方・生活習慣や食生活の改善・スキンケアはもちろん様々なアトピーのお悩みにアドバイスさせていただきます。
受験勉強で夜遅くまで起きており、夜遅く食事を摂られてました。ラーメンや辛い物が大好きで、スポーツはたまにキャッチボール程度。代謝が悪く小便も少なかったそうです。
まずは、スキンケア(洗顔・生薬パック・生薬ローション)をしっかり行い、毎日しっかり漢方薬を服用して頂き、和食中心の食生活へ改善。夏場は一時悪化しましたが、8カ月後にはだいぶキレイになりました。大学進学後も継続されています。
※HP掲載にあたってはご本人さまの承諾を頂いております。
10年前、出産してから両頬のシミが気になりだしたそうです。段々と大きく目立つようになってしまったとのことで、ご来店に。
手足の冷えが冬場になると辛く、今年の1月には「しもやけ」もできたそう。また、風邪を引きやすく、疲れがなかなか取れない、ストレスを感じていて生理前にはイライラしたり、胸が張ることもあるとのお話でした。
シミは「肝斑」と書きます。シミと「肝」は繋がりがあると昔から考えられていました。こうしたシミは、ストレスや疲れなどによって「肝」の働きが鈍ってしまい、血液の浄化が上手くいっていない時にできやすいと言われています。
この方の場合、出産により「気」と「血」が不足したことによって血液の流れが悪くなり、冷え・しもやけ・シミといった症状が現れていたので、「気」と「血」を補い、巡りを良くする漢方薬を服用して頂きました。
半年程服用されると体調がとても良くなり、シミも以前より気にならなくなってきました。1年半経った今でも続けて服用されておられます。
※HP掲載にあたってはご本人さまの承諾を頂いております。
20年以上前からのアトピー性皮膚炎で、良い・悪いを繰り返していたそうです。特に春・秋の季節の変わり目に悪くなるとのこと。皮膚科にも通院していて、悪化した時にはステロイド剤、調子の良い時には保湿剤と外用薬を使い分けておられました。
皮膚の状態は首やお腹や背中の皮膚が乾燥した感じで、赤みはあまり強くありません。かゆみよりかさつきが強く、表面の皮がボロボロはがれる様な感じです。お風呂上がりや寝る前に、体が温まるとかゆみが強くなります。
体が疲れやすく、胃腸が弱くもたれやすく、軟便気味で1日2~3回お通じがあります。また、寒がりで風邪もひきやすかったそうです。舌の状態は、淡紅で普通ですが、舌の先に赤みがありました。そしてやや厚い苔がついていました。
この方は、食べた物を消化・吸収する「脾」の働きが弱くなって体に「湿」がたまって軟便になり、かわりに皮膚に必要な「水」=「潤い」が届かなくなってしまう状態でした。
そこで、「脾」の働きを高め、余分な「湿」を取る漢方薬と、皮膚を潤してかゆみを止める漢方薬の2種類を服用して頂きました。スキンケアには瑞花露ローションやソープなどをお使い頂きました。
その後、その時々の皮膚の様子に合わせながら処方を変え9ヶ月程服用して頂いたところ、かゆみもほとんどなくなったので飲み薬はやめてスキンケアのみにして頂きました。休薬して1年程になりますが、今もかゆみはないそうです。
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10才くらいの時から、両手首や首の周りなどに湿疹が出ていたそうです。悪くなると皮膚科へ行き、ステロイドの軟膏を外用してきました。4年前に就職してから症状が顔にもでる様になり、だんだんステロイド軟膏を毎日使用しても症状が良くならなくなってきたとのお話でした。
来店の2週間前から顔が腫れ、滲出液が多く出て、仕事にも行けない状態になったので、ご家族の方が心配して連れてこられました。顔は全体に赤く腫れて、滲出液が出ています。また、びらんもかさぶたもたくさん付いており、赤いブツブツも見られました。
顔の他にも手の背部や首、肘と膝の裏も赤く皮膚が固くなっていましたが、頬ほど症状はひどくありませんでした。便秘気味で冷たい飲み物をよく取るそうです。またお酒を飲むと症状がひどくなるそうです。
舌の症状は、全体的に赤く、黄色の苔がついていました。アトピー性皮膚炎の治療は大きく分けると2段階あります。急性の場合と慢性化した場合です。
この方は、急性段階で「赤み=熱」と、「滲出液=湿」がかなりあったので、まず熱と湿を取り除く事から始めました。ステロイドも10日程前から止めてしまっていたので、漢方エキス入りのローションと軟膏、クリームも使用して頂きました。
2ヶ月服用されると、顔の腫れと滲出液はほとんどなくなり、赤みも落ち着いてきたため、仕事にも行ける様になりました。その後、お薬の内容も症状に合わせて変えていき、6ヵ月後には赤み、かゆみがなくなったので、飲み薬はやめてスキンケアのみにしました。現在も季節の変わり目などに出る事もありますが、薬を2〜3日服用すれば、すぐにおさまる様になりました。
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小児の頃から肌がカサカサする程度のアトピーだったそうですが、2年前に就職してから急に悪化されたとのこと。
顔の両頬と額に赤黒く乾燥した湿疹が広がっていました。また、両手の甲・首・両肘の内側・膝の裏の皮膚も厚くゴワゴワした感じでかゆみもみあります。夏場は汗をかくと悪くなり、秋~冬も乾燥すると悪くなるそうです。皮膚科からは「かゆみ止めの内服薬」と、「ステロイドの外用薬」が処方されていて使用しておられました。
アトピー性皮膚炎は大きく2つに分けることができます。湿疹の特徴や発症の時期によって急性・慢性と分けて考え、使う漢方薬も違ってきます。急性の場合は赤みが強く、ブツブツ(丘疹)があり、滲出液もあり、皮がむけ、かさぶたなどがある状態です。一方、慢性の場合は皮膚が赤く硬くなり、ザラザラして皮がむけ、激しいかゆみを伴うブツブツが現れ、掻き壊しが多い状態です。
この方は慢性の状態でしたので、「赤み」・「かゆみ」=「熱」を取りながら皮膚を潤す漢方薬を使用して頂き、生薬入りのローションとクリームも用いてスキンケアも行ってもらいました。
1ヵ月半服用するとかゆみも赤みもおさまってきたので、皮膚を潤す薬を中心として、さらに3ヶ月服用したところで飲み薬は必要なくなり、スキンケアのみとなりました。
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10年程前からの肌荒れ・ニキビでご来店されました。生理前になるとアゴと両頬に大きな赤いニキビが出て、化膿することもあったそうです。生理前には便秘になり、胸も張りイライラされていたそうです。肩こりもあり、体温も36.0℃以下の日が多く、冷えも感じておられました。
中医学では、ニキビは体内に「熱」がこもることによって起こると考えます。20代以降のニキビには、ストレスやホルモンの乱れ、皮脂分泌などの色々な原因が絡み合って「熱」となり、それが皮膚に出てしまいます。
できる場所によってニキビのタイプを分けることができます。この方の場合はアゴに大きな硬いニキビが生理前に出やすいなど、ホルモンの乱れすなわち「腎」の働きが弱くなっている状態がありました。ストレスなどでホルモンのアンバランス状態が生じると、男性ホルモンが相対的に高くなり皮脂分泌が旺盛となり、ニキビが出来やすくなります。
また「気」の流れも悪い状態で、そこからも熱を生じてそれが顔の方へ上りニキビを繰り返して発生していたので、女性ホルモンの分泌を促しホルモンバランスを整える漢方薬と、体内の熱を冷まし炎症をおさえる薬、気の巡りを助ける薬を服用して頂きました。
2週間後、大きなニキビはなくなったと喜んでいらっしゃいました。その後良い・悪いを繰り返し8ヶ月服用したところ、たまに出る程度になったのでお薬をやめ、生薬の石けんとローションの外用だけとなりました。
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