強面の不妊カウンセラー梅安です。
生理痛は鎮痛剤で痛み自体を抑えることはできます。
しかし、その痛みがどこから来ているのか?何か器質的原因があるのかないのか?、独身の方でもよく調べておく必要があります。
酷い生理痛というと、子宮内膜症、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫など器質的疾患がそもそもの原因ということもあります。
まだ患部組織が小さいうちは、痛みがそれほど激しくなく、病院の先生も経過観察ということになりそう。
しかし、それらの器質的疾患は「エストロゲン依存性」
生理~排卵を繰り返す年代は、自分の女性ホルモン「エストロゲン」に反応して組織は徐々に成長していきます。
「いますぐ困る」ということはありませんが、数年後、もしかしたら半年後はもっと組織が大きくなって痛みが激しくなることも。
子宮内膜症、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、子宮筋腫など器質的疾患を抱えている方は親身に相談できる主治医をみつけて、せめて半年に1度はエコーによる画像診断と血液検査などを受けてもらいたいものです。
これらの器質的疾患は、症状により卵胞の発育を妨げたり、炎症が激しくて着床ができなかったりと後で困ったことになることが多いです。
ファーストステップは虚証と実証に分けること
虚証:風邪をひきやすい、朝起きれない、胃腸は弱い、冷え性、クヨクヨしやすい、だるい、立ち眩み、顔が青白い、排卵まで時間が掛かる・・・など
実証:暑がり、イライラしやすい、胸が張りやすい、排卵がやや早い、体温は高め・・・など
虚証をさらに3分類
・気虚:倦怠感、むくみ、軟便、経血やや多く周期が長いなど
・肝血虚:爪が割れやすい、シクシク痛む、目のかすみ、経血淡いなど
・腎精不足:精力減退、腰膝酸軟、目眩、不眠など
実証をさらに3分類
・気滞:PMS、便秘、ガス出やすい、お腹の張り、周期不定など
・寒疑:手足・臍下の冷え、BBTは低い、経血の血塊など
・湿熱:黄帯下・臭い、不正出血、頭痛、むくみなど
虚証と実証、ざっくり分けて漢方処方を飲む。
効き目がイマイチなはずなんです。
6つの症状があるように、それぞれの漢方処方があり、鍼灸の治療方針も異なります。
漢方処方は自己判断で購入せず、専門家に相談して処方してもらいましょう。
生理痛はないのが当たり前
中医学は古くから「生理痛」はないのが当たり前。
放置しておくと、妊娠に不利になると考えられてきました。
子宮内膜症、チョコレート嚢腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、子宮筋腫など器質的疾患、その発症の原因のひとつは「肥甘濃味」のとりすぎ。
すなわち、自分の食生活やライフスタイルも関係してきます。
昔は炎症、痛みが激しい時は、脂っこいもの、辛い物、アルコールは控え、早寝早起きを実践し、家でゆっくり寝ているというのが常識でした。
これが養生というものです。
しかし、今は強い鎮痛剤を使うだけで、いつもと変わらない生活を続ける(仕事は休めない)。
食べ方、生活の習慣、働き方を改めるということができないのが現実なのでしょうか。
「痛みは血流が関係する」ということは何となく皆さんは感じていると思います。
その血流を良くするには普段食べる物に気を配り、適度に運動をする。
将来、生活習慣病にならないためにも、妊活をきっかけに何年も続けてください。
食材一つでも温度の性質があり、それぞれが効能を持っている。
食養生についても勉強してみてください。
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【この記事を書いた人】
創業明治34年 漢方薬の西山薬局
代表取締役社長 西條信義(梅安先生)
不妊カウンセラー、国際中医専門員、鍼灸師
漢方薬と鍼灸の二刀流でケアしております
趣味はバイクツーリング、焚き火、珈琲