漢方相談や針灸治療。
初回のカウンセリングに時間がかかり申し訳御座いません。
処方や配穴(ツボ)に辿り着くまでに欠かせないプロセスがあります。
まずは、四診合算※(ししんごうさん)と弁証論治(べんしょうろんち)。
四診とは弁証(診断)に必要な情報を収集するための手段。
望診:全身状態、局所状態、舌、分泌物(排泄物)などの情報
聞診:話し方、呼吸、咳嗽、吃逆、体臭などの情報
問診:一般状況、生活習慣、家族歴、既往歴、現病歴、現症状
切診:脈など
※四診合算とは四診の結果を総合的に正しく判断するということ
中医学(中国伝統医学)の特長一つ目は「弁証論治(べんしょうろんち)」
患者様一人ひとりの体質や、病気の原因、発病のプロセス(病因病機)を分析して証を決定し、それにあった適切な治療法(漢方処方と配穴)を選んで治療を行っていくというものです。
ここをすっ飛ばして処方に結びつける流派があります。
日本漢方の「方証相対(ほうしょうそうたい)」。
WHO(世界保健機関)伝統医学プログラムでは、中医学の理論が特に重要な位置づけになりました。
一方、病気の原因やメカニズムを分析しない日本漢方。
西山薬局が初回に多くお時間をいただく理由はここにあり、漢方薬や鍼灸治療は「オーダーメイド医学」なのです。
漢方処方を定期的に見直す理由は?
漢方薬を飲み始め、お時間がある方なら2週間に一度、なかなか時間がとれない方でも4週間に一度ご予約をいただいております。
中医学(ちゅうごく伝統医学)の特徴の二つ目は、その「整体観(せいたいかん)」にあります。
人体は、自然界から様々な影響を受けています(外部環境、気候、ストレスなど)。
また一方で、人体それ自身も自然とバランスを取りながら、内部でさまざまな部位が影響し合っています。一種の「バランス医学」と言えます。
季節が変われば体質も変わります。
中医学には三因制宜(因時制宜、因地制宜、因人制宜)という考え方が根底にあります。
因時制宜:その季節によって治療法を見直す
因地制宜:その地域によって治療法を見直す
因人制宜:その人によって治療法を見直す
同じ不妊症でも、その季節、その地域、その人によって治療法(処方や配穴)が違ってくるということです。
だから、毎月処方を見直す方も珍しくありません。
漢方相談以外に食事法やライフスタイルのアドバイスにまで及ぶ訳は?
中医学(中国伝統医学)、3つ目の特徴は「未病先防」です。
「未病先防(みびょうせんぼう)」とは、養生法により、病気が発症する前に体質を見ながら対応していく、 未然に防ぐという考え方です。
これは病気にかかりにくい体質を作る「予防医学」という中医学独特の考え方です。
不妊症も立派な「病気」です。
今までの食生活、ライフスタイルで見直す点があれば変えていくことが必要です。
漢方薬や健康食品。
来店することが面倒だからという理由で、素人の書き込みや口コミだけでネット通販の購入や電話注文で済ませていませんか?
わざわざ遠方から通うことなくネット通販で赤ちゃんできたら、それはそれでラッキーですよね。
でも、本当にアナタの体が必要としているものなのでしょうか。
お店から、アナタに合った食事法やライフスタイルについて、きちんとアドバイスを受けていますか?
【この記事を書いた人】
創業明治34年 漢方薬の西山薬局
代表取締役社長 西條信義(梅安先生)
不妊カウンセラー、国際中医専門員、鍼灸師
漢方薬と鍼灸の二刀流でケアしております
趣味はバイクツーリング、焚き火、珈琲