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Vol.029 過敏性腸症候群ってどんな病気?

どこにも異常がないのに、下痢や便秘、腹痛などの症状が続いてお困りの方いませんか?

もしかしたら、過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)かもしれません。 

 

過敏性腸症候群ってどんな病気?

過敏性腸症候群は、検査を行っても腸そのものに異常や病変もなく、感染症もないのに、下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感などの症状が続く病気です。 

 

命にかかわる病気ではありませんが、突然起こる腹痛や下痢などでお悩みの方が多い病気です。

 

過敏性腸症候群は、20~40歳代に多くみられます。

先進国に多い病気であり、当店では女性より男性のお客様からのご相談が多くなっています。 

 

過敏性腸症候群の原因は?

過敏性腸症候群の原因は、まだはっきりと分かっていません。

私たちの体の中で、大腸は水分や電解質などを吸収して便を作り外へ排出する働きをしています。 

 

大腸の動きは自律神経によって調節されていています。

ストレスなどで自律神経のバランスが乱れると、大腸の運動異常や知覚過敏 などを引き起こし下痢や便秘といった通便異常が現れるのではないかと考えられています。 

 

また、急性の感染性腸炎にかかったことをきっかけにして、過敏性腸症候群になるという場合もあるようです。

 

過敏性腸症候群の症状

下痢、便秘、腹痛、腹部不快感、ガスが溜まってお腹が張る、ガスが出る、残便感などの症状が現れます。 

 

【下痢型】

突然に起こる腹痛や下痢が特徴です。

通勤や通学、外出中に便意や腹痛が現れます。

そのため日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。

 

下痢型は、大腸の運動が過剰となることで大腸における便の水分吸収が不十分となり軟便や下痢になります。 

 

【便秘型】

腸が緊張状態となり、大腸の運動が減少し便秘となります。

さらに、便が長時間にわたって大腸に停滞することで過剰な水分吸収が起こり、水分の少ないコロコロとした硬い便となります。

 

【混合型】

下痢と便秘の症状を、数日ごとに交互に繰り返すタイプ 

 

治療方法

過敏性腸症候群は精神的なストレス、生活習慣の乱れなどで悪化することが多いようです。

まずはストレスの原因となっているもの取り除くことが1番です。 

 

カウンセリングなどの精神療法を行う場合もあります。

運動療法も症状改善に有効とされます。

病院では症状に合わせて薬物治療を行います。

 

また、食品アレルギーや食品敏感症がないか調べてもし該当する食品があればそれを避けるようにします。

過敏性腸症候群の漢方薬

過敏性腸症候群のご相談で多いのは下痢型または混合型です。

ただ、過敏性腸症候群による下痢の場合、下痢止めの漢方薬を用いても改善されないことが多いようです。

 

実際、当店にご来店される方のほとんどが

「漢方薬を試してもダメだった」・・・という方がほとんどです …。 

 

過敏性腸症候群の原因はストレスです。

漢方薬でストレスの原因をなくすことはできませんが、ストレスを上手に受け流せる(処理できる)よう助ける漢方薬はあります。

 

気の流れをスムーズにすることで、腸の機能を調節する漢方薬をメインに用いて、他に出ている症状や体質に合わせて漢方薬を併用します。

 

また、場合によっては整腸作用のある生薬を併用します。

過敏性腸症候群の他に、吐き気や不眠、食欲不振、冷え、疲れ、体のだるさなどがないか詳しくお聞きして漢方薬をお選びいたします。 

 

生活養生・食養生

ストレス対策も大切ですが、過敏性腸症候群の改善には食養生も大切です。

 

【冷たいもの・生ものは控える】

冷たいものは胃腸を冷やし、消化吸収機能を低下させ体内に余分な水が生じてしまいます。

これが下痢の原因になります。 

 

【油ものや肉類、牛乳、卵、チーズは摂りすぎない】

これらの物は消化吸収しにくく、長い時間腸に残り負担になります。

旬の野菜を火を通して、煮物や野菜を中心にした食事にする。

タンパク源は、味噌や納豆、豆腐などの大豆製品を中心にする。 

 

【食事の量は腹八分目】

食事をした後、お腹が苦しくない・体が重くならない・眠くならないのが腹八分目の目安です。

お腹いっぱい食べる=過食です。

過食は胃腸の負担になります。

ゆっくりとよく噛んで食べると過食を予防できます。 

 

【生活のリズムを整える】

特に睡眠はしっかりとるようにしましょう。

理想は22時に眠ること。

どうしても無理なら、せめて日付が変わる前には眠りましょう。

十分な睡眠は、自律神経のバランスを整えて、腸の異常運動の改善につながります。 

 

【適度に運動】

軽い運動はストレス解消にもなりますし、血流もよくなり腸も丈夫にします。 

 

【体を冷やさない】

夜はお風呂に入ってしっかりと体を温めましょう。

外からも温めることで、気・血の流れが良くなり自然治癒力が高まります。

急な腹痛や下痢・便秘がつらい過敏性腸症候群。 

 

お困りの方は西山薬局にご相談ください。 

【この記事を書いた人】

創業明治34年 漢方薬の西山薬局

四代目 薬剤師 西條ゆみこ

 

漢方薬局に生まれ幼少期から生薬に囲まれて過ごす

大学生と中学生2児の母親

更年期障害真っ只中で漢方処方を日々研究中

新潟市の漢方薬専門店


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