西山薬局不妊カウンセラーの梅安です。
私は2007年に新潟に帰郷して先代から子宝漢方相談を引き継ぎました。
遡るとのべ1万5千人を超えることになります。
週に5日ご相談していれば、そんなに驚くほどの数字ではないです。
ボクが不妊症のご相談を受けていて、一番心を痛めるのが「流産」です。
電話で報告をいただくこともありますが、心では一緒に泣いています。
長いこと不妊治療を頑張ってきて、せっかく妊娠反応が出たのに。
受精卵が順調に発育せず流産してしまうケース、受精卵のグレードは良いのに子宮内膜の環境が悪くて流産してしまう、加齢がネックによるもの…原因は様々です。
奥様や旦那様ばかりでなく、そっと見守ってくれていた家族や友人にとっても本当に残念なことです。奥様や旦那様の努力を知っているボクだってとても悲しいことです。
皆さんがご存知のように妊娠予定日に妊娠検査薬を使い陽性が出た後にすぐ、生理が来てしまうことを最近は「化学流産」といいます。
以前は化学流産という言葉はありませんでした。
産婦人科の先生方も「化学流産は流産としてカウントしなくていい」と仰いますので、あまり気にしないでください。
昔だったら「生理がちょっと遅れている」と思うことでしたから。
西山薬局では、妊娠を心拍確認のできる7週の終わり頃を目安としています。
そして、安定期を迎える12週の終わりまで、ご本人の妊娠の継続を確認し妊娠後の漢方のご提案もさせていただきます。
ただ、複数回流産されている方、子宮筋腫や子宮内膜症など器質的原因があって不安定と思われる方、双子を妊娠されている方、40歳代で妊娠されている方には、妊娠中期20週の終わりまで、場合によっては出産の直前まで安胎薬を服用いただくことをご提案しております。
昔と違って、現在は30代後半~40代の妊婦さんのお客様が多くいらっしゃいます。
出産前の漢方、産後の肥立ちをよくする漢方、授乳期の漢方、断乳の漢方、産後トラブルの漢方、二人目・三人目妊活の漢方などなど、 10年以上のお付き合いとなるお客様も多いです。
私は、奥様が35歳を過ぎていたり40歳を超えても、妊娠し無事出産に到る条件は2つあると考えています。
ひとつは、健康な旦那様の良質な精子と健康な奥様の良質な卵子からできる成熟度のよい受精卵。
もうひとつは、この受精卵が育つ奥様の温かい子宮(血行がよく内膜が厚い)です。
どちらかが問題を抱えているならば、元気な赤ちゃんを出産し、元気なお母さんに抱いていただくことはできないことが多いです。
今後、私自身の課題は、ひとりでも多くの方々に妊娠いただくこと、そしてひとりでも多く流産される方を少なくすることです。
【この記事を書いた人】
創業明治34年 漢方薬の西山薬局
代表取締役社長 西條信義(梅安先生)
不妊カウンセラー、国際中医専門員、鍼灸師
漢方薬と鍼灸の二刀流でケアしております
趣味はバイクツーリング、焚き火、珈琲