過去に、エナジードリンク(清涼飲料水)の大量摂取によって、お亡くなりになった方がいたということを報道番組で知りました。
カフェインの大量摂取とアルコール併用で血中濃度がうんと高くなり、死亡した決め手となりました。
ただ、カフェインっていうものは、身近な食品やコーラなどの清涼飲料水、もちろん茶葉や珈琲にも含まれているわけですので、まさか死に至るなんて。
医薬品や健康食品では、ドリンク剤「リポ○○○D」や「ユン○○」、「オロナ○○C」などにもカフェインは使われています。
なぜなら「なんとなく元気」になるから。
そんなものです。
目覚まし効果(興奮作用)や疲労回復を期待してカフェインは利用されております。
それでもボクは、カフェインたっぷりのコーヒーが好きです。
毎朝、仕事の段取りをしながら、ブログを書きながらコーヒーを飲みます。
珈琲好きの方は、タバコと同じでやめることは難しいはずです。
なぜならカフェインは耐性ができやすいので、習慣的に飲んでいると効きが悪くなります(物足りなくなる)。
「もっと多く!!」って欲するようになります。
カフェインの大量摂取で一番ダメージを受けるのは、ひとつしかない「心臓」。
アメリカの食品医薬品局(FDA)は、ホームページでエナジードリンクと健康被害の関係性のある症例を多数アップしてるようです。
商品名の公表と症状と経過が明確に記されているといいます。
「嘔吐」 「入院」 「心筋梗塞」 「死亡」・・・。
国際的にはカフェインも嗜好品(アルコール、タバコ)と同等の扱いだった
海外の不妊症リスクを高める要因に関する論文を翻訳したものを頂戴しましたのでご紹介します。
【妊活中のカフェイン摂取について】
1日1~2杯のアルコールまたは比較的少ないカフェインの摂取は妊孕性(にんようせい)にネガティブな影響を与える可能性がある。
カフェインの摂取量が1日5杯以上に相当する500mgを摂取した場合、妊孕性(にんようせい)は低下しそのオッズ比は1.45となる。
カフェインの摂取量200~300mgの摂取で流産のリスクを上昇させる可能性もあるとのことです。
※妊孕性(にんようせい)とは妊娠しやすさのこと タバコは卵胞の消失を加速させて、閉経が2~3年早まります。
国際的には 1.アルコール 2.ニコチン 3.カフェイン が三悪ですのでお忘れなく。
【妊娠中のカフェイン摂取について】
妊娠中にカフェインを推奨する国は世界中を探してもどこにもありません!!
「産婦人科シークレット」(株)メディカル・サイエンス・インターナショナル出版 米国ペンシルバニア大学病院産婦人科 トーマス・J・ベイダー博士著によると
「妊娠している女性はカフェイン摂取量を300mg/dayに制限することは賢明と思われ妊娠第1三半期には150mg/day (1日1.5杯まで)まで制限すべき」
と明確に表現されております。
また、動物実験では・・・
極端な量ですが1日に15~25杯以上のコーヒー摂取では先天奇形の頻度が増加するようです。
しかし、ヒトにおける胎児への催奇形性は証明されておりません。
1日3~4杯以上のコーヒー(カフェイン300mg/day)の多量摂取は自然流産と胎児発育遅延のリスクが増加すると発表する専門家もおります。
コーヒーだけでなく、お茶、チョコレート、炭酸飲料や加工食品などに含まれるカフェインの方がまだ悪い。
せめてウチのお客様やブログ読者さんだけでも啓蒙活動が必要かなと、この頃感じております。
【この記事を書いた人】
創業明治34年 漢方薬の西山薬局
代表取締役社長 西條信義(梅安先生)
不妊カウンセラー、国際中医専門員、鍼灸師
漢方薬と鍼灸の二刀流でケアしております
趣味はバイクツーリング、焚き火、珈琲