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Vol.010 ご存じですか?「更年期と閉経」

更年期は『閉経前の5年間と閉経後の5年間とを合わせた10年間』のことを言います。

閉経は平均的にみると50歳前後。なので、およそ45~55歳頃を「更年期」と言います。

 

更年期は思春期と同じで、女性なら誰にでも必ず訪れるもの。女性ホルモンの分泌が減り始め、閉経をむかえてホルモン分泌がゼロになるまでの期間をさします。 

 

 

「更年期障害」というのは、この時期に起こる様々な不快な症状という意味です。

すべての人に起こるわけではありません。更年期=更年期障害ではありません。

 

女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に増えることで心身に大きな変化が起き、

・子どもが大人へと成長するための、8歳頃~17、18歳頃までの期間が「思春期」

・女性ホルモンの分泌が急激に減るのが「更年期」

どちらも、誰もが通るものなのです。 

 

閉経ってなに? 

閉経とは、卵巣の働きが次第に弱くなり、ついに月経が完全に停止した状態のことです。

月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経とします。 

 

日本人の平均的な閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳代前半、遅い人では55~57歳くらいまで月経があるケースもあります。 

 

閉経の時期を予想することは難しいとされていますが、婦人科で女性ホルモンの数値を調べたり、卵巣内に残っている卵子の数を調べるAMHの数値からある程度は予測できるという医師もいらっしゃるようです。

 

血液検査では、エストロゲン(E2)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の数値が目安となります。

卵巣刺激ホルモン(FSH)は脳が卵巣に向けて出す指令で、値が高いほど閉経が近いことになります。

 

また、分泌されているエストロゲン(E2)が低いとあまりホルモンが分泌されていない状態なので、それと合わせて更年期に入っていると判断されます。

ご自分で出来ることとして基礎体温をつけることをおすすめします。

高温期がなくなると、閉経が近づいていると考えられます。

 

 

閉経・更年期なんでもQ&A

 

Q1.月経は周期長くなって自然消滅するの?

 

A1.周期は短くなる・長くなる・バラバラといろいろです。

女性ホルモンの分泌が減少していく過程では、月経周期が長くなり、経血量も減少して、やがて完全に来なくなるのが普通・・・だと思われていますが、周期の乱れのパターンは人それぞれです。

 

 周期がバラバラになった人は全体の4割ほど、長くなった人は3割、短くなった人は2割というアンケート結果もあります。

 みんなが「周期がだんだん長くなり自然消滅する」というわけではありません。 

 

 

Q2.閉経前にどうして月経が乱れるの? 

 

A2.加齢により卵巣が衰えて排卵がうまくできず、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌が不安定になることが原因です。

脳が卵巣に対して過剰に排卵を促す命令を出すために月経が早まったり、逆になかなか来なかったりします。

突然出血量が多くなるのは、子宮内膜が上手くはがれず厚くなりすぎ、それが急に剥がれ落ちた結果です。 

 

 

Q3.初潮が早かった人は閉経も早いの? 

 

A3.初潮と閉経の早さは関係ありません。

初潮の時期は、その時の体格(身長や体重、体脂肪など)と関係しています。妊娠するために『そろそろ卵子を育ててもOK』と脳が判断すると女性ホルモンの分泌が始まって月経がスタートします。一方、閉経は単純に卵巣の老化です。ですから、初潮の年齢と閉会する年齢には関連性がありません。

 

 

Q4.早発閉経ってなんですか? 

 

A4.早発閉経とは、40歳未満で自然閉経( 月経が来ない状態が12か月以上続く)こと。

卵巣が排卵しなくなり、ホルモンを分泌する能力が衰えるため起こります。

なんらかの病気などで、子宮や卵巣を摘出したことによる閉経は人口閉経と言い、何歳であっても早発閉経に含まれません。

 

 

Q5.更年期障害は遺伝しますか? 

 

A5.遺伝はしません

母親が更年期障害で大変だった・・・という方は、自分もそうなるのではと心配になりますよね。

でも、遺伝によって同じ症状が出ることはないと考えられています。

女性ホルモンの変動に対する感受性が遺伝するケースや、親子の体質が似ているために反応が出やすいというケースはあります。 

 

 

Q6.閉経前後にはどんな不調が起きますか?

 

A6.女性ホルモンが減り始めると、脳が卵巣の老化に気づかずに『ホルモンを出せ』と指令を出し続けます。

でも、その指令に卵巣が答えてくれないので脳はパニック状態になり、自律神経や感情が不安定になり体や心にいろいろな支障をきたします。

おかれている環境やストレスなども引き金となってさまざまな不調が現れるのです。

 

【主な症状】

・イライラや落ち込み、憂うつ感

・頭痛、肩こり、背中の痛み、腰痛

・のぼせ、ホットフラッシュ、多汗

・疲労倦怠感

・手や指のこわばり・痛み

・めまい、ふらつき

・皮膚の乾燥やかゆみ

・不眠・眠りが浅い

・膣乾燥、尿失禁

 

 

Q7.不調が出る人と出ない人がいるのはなぜ? 

 

A7.一般的に3つの要因があると考えられています。

・卵巣の老化による女性ホルモンの減少

・生まれもった性格、ストレスへの耐性、ホルモンに対する感受性

・置かれた環境

親の介護や職場や家庭でのストレス、寝不足や過労などが引き金となり急に症状が出てくることも少なくありません。たくさんの要因が関わっています。一見、何の不調も抱えていないように見えても、不調が起きている人も多いものです。

 

 

Q8.更年期の不調はどうしたら良いの? 

 

A8.不調の原因は、急激な女性ホルモンの減少です。ホルモンの量を安定させて、急激な減少をなだらかにしてあげることが治療となります。

閉経前ならピル服用、閉経後ならホルモン充填療法があります。

また、漢方薬は直接的にホルモン量を上げることは出来ませんが、卵巣の働きを助けたり女性ホルモンの変動による不調の改善に効果があります。

 

 

漢方薬には昔から、更年期障害に使用する処方が沢山あります。

人に言えない、誰にも相談できない更年期特有の症状は西山薬局にご相談ください。

 

【この記事を書いた人】

創業明治34年 漢方薬の西山薬局

四代目 薬剤師 西條ゆみこ

 

漢方薬局に生まれ幼少期から生薬に囲まれて過ごす

大学生と中学生2児の母親

更年期障害真っ只中で漢方処方を日々研究中

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