糖質をとりすぎると、使われないエネルギーは体脂肪に置きかわる。
糖質過剰の副産物は、メタボの世界だけのお話ではありません。
「自分には関係ない」と思わずに最後まで読んでくれたら幸いです。
「疲れた時に甘いものが欲しくなる」
至極、当たり前のことです。
かといって、カラダの欲する量を超えて食べ過ぎたりジュースを飲むのはおすすめできないです。
お風呂上りのアイスクリームや疲れた時のチョコレート、ストレスを感じた時の甘いものは結果的に活性酸素(酸化ストレス)を増やして妊活の足を引っぱります。
玄米>白米
全粒粉>真っ白いパン
血糖値を急上昇させない食材は左の方。
精米された白米、精製された小麦粉。
お米を削って中心部だけで醸造する日本酒の大吟醸。
美味しくないわけありません!!
これらは食後急激に血糖値を上昇させ、「もっと食べたい」って気持ちになる。
食欲を益々増進させる。
そして、インスリンを大量に分泌させて痩せにくいカラダにもなる。
だから、食べる順番を気を付けようって言いますよね?
野菜から食べることで、多少は血糖値の急上昇は避けることができるようです。
でも、「とりあえず甘いもの」っていう癖をなおさないと、数年後に後悔することになるかもしれませんね。
最初は何にも自覚症状が無い、糖尿病や高血圧、高脂血症は甘く見ない方がいいです。
老化を遅らせるには活性酸素とAGEをいかに低減するか
細胞の中にあるミトコンドリアから発生する活性酸素が、あらゆる病気に関係しているといわれています。
老化の鍵を握るということが最新の研究でわかってきていることです。
活性酸素を除去して、育卵~受精~分割~着床といったプロセスをいかに継続させるかが重要です。
糖質(炭水化物)とカロリーは過多だけど栄養が採れていない人が多い。
早い、安い、美味いは、不思議なことに糖質(炭水化物)ばっかりなんですよね。
最近は「AGE」の蓄積が不妊治療の成績に影響するという学会の発表が多いです。
医薬品の勉強会でも必ず出てくるひとつのキーワードになりました。
※薄毛治療のAGAじゃないです
AGEs(advanced glycation end-products)とは終末糖化産物といい、たんぱく質と糖が反応してできた「老化原因物質」と考えられています。
食生活が偏っていたり、生活習慣が悪かったり、老化が進むと血管を狭くして血液が流れにくくなります。
甘いチョコ、パン食、麺ばっかり、甘いもの、炭水化物、ビール、日本酒、脂っこいもの、要するに太りやすいものばっかり食べているとAGEが増えるってことなんです。
おまけに、血管も弾力性がなくなって切れやすい(汗)
東洋医学でいうオ血(おけつ)状態ってことなんですね。
横浜で開催された第61回日本生殖医学会で発表された演題が朝日新聞デジタル版にピックアップされていたので、簡潔に紹介します。
1.不妊症患者のAGE値は相対的に高いか?
不妊原因がない例と比較、不妊原因「子宮筋腫」群と「胚質不良」群のAGE値が高値を示した
2.低AGE群、高AGE群での各ホルモン値の比較
AGEが高値を示す群は、AMH値が低値であった
※AMH:アンチミューラーホルモン値、IVFにおいて測定値よりおおよその採卵数を予測
3.AGE値とIVF-ET(体外受精-胚移植)治療成績の比較
AGE低値群は、受精率や胚発育に有意差は無かったが、非妊娠例で妊娠例と比較して有意にAGE値が高値であった。
※調査・測定方法:HORACグランフロント大阪クリニックのART治療を受ける女性患者148名を対象とし、TruAgeスキャナーと呼ばれるAGE測定器を用いて、皮膚に蓄積したAGE値を測定。右前腕内部を3回測定し平均値を決定
このAGE測定器はART治療を行うクリニックで普及してきております。
検査は一回¥5,000~3,000と幅がありますが、気になる方は一回測定してみては如何でしょうか?
数値が悪くても、がっかりしないでください。
食生活を改善することで、良くなりますから♪
【この記事を書いた人】
創業明治34年 漢方薬の西山薬局
代表取締役社長 西條信義(梅安先生)
不妊カウンセラー、国際中医専門員、鍼灸師
漢方薬と鍼灸の二刀流でケアしております
趣味はバイクツーリング、焚き火、珈琲