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Vol.008 青春ニキビは清潔が一番

当店でもご相談の多いニキビ。

ニキビと言っても思春期ニキビと大人ニキビでは原因も使う漢方薬もちがいます。 

 

ひと昔前は「青春のシンボル」なんて言われていたニキビですが、日本人の約90%が経験するとも言われています。 

 

思春期は、新陳代謝が活発で皮脂の分泌も過剰になりがちです。 

 

 

 

ニキビの発生過程

 

1.思春期には男女ともアンドロゲン( 男性ホルモン) の働きが強くなり皮脂の分泌が多くなる 

 

2.余分な皮脂が増え毛穴に詰まり、それを栄養分としてアクネ菌や表皮ブドウ球菌が増える。

 

3.アクネ菌やブドウ球菌がつく出した老廃物の刺激で皮膚の異常角質化がおこり角栓が作られて、さらに菌の活動が活発になる。

4.アクネ菌の老廃物に紫外線が当たると活性酸素が発生して皮脂が酸化する

 

5.これらの増殖によって炎症がおこる 

 

6.アクネ菌やブドウ球菌の死骸がたまって膿になる

 

簡単に言うと思春期ニキビの原因は、余分な皮脂が毛穴につまりアクネ菌が増えてしまうことです。 

 

漢方では、ニキビは体に熱(炎症)がある と考えて、赤いブツブツしたニキビで化膿していない場合には、スベリヒユや板藍根などの薬草を中心に使います。

 

化膿したり便秘がある場合は、 熱だけではなく毒(重度の炎症や感染症)もあると考えて清営顆粒や竜胆瀉肝湯や黄連解毒湯などを合わせて使います。

 

また、どちらのタイプでも金銀花や野菊花、補公英、紫花地丁などの5種類の薬草がブレンドされたハーブテーを飲むと改善・予防 に効果的です。 

 

思春期の肌は新陳代謝が活発で、皮脂の分泌が過剰になりがちです。

肌に汚れを残しておくと、ニキビの原因となるアクネ菌のエサになってしまいます。

ですから、清潔が第一!朝晩の洗顔が基本となるので、欠かさないようにしましょう。 

 

ここで大切なのがW洗顔をすること。

W 洗顔といっても2回顔を洗うわけではありません。

クレンジング剤と洗顔料 の両方を使っての洗顔ということです。 

 

残念ながらニキビの相談をしていて、 思春期の方でW洗顔をされている方はほとんどいません。 

では、どうしてW洗顔が必要なのかご存知ですか?

 

肌の汚れには

1.油溶性の汚れ(皮脂の老廃物・化粧品類・排気ガスなど)

2.水溶性の汚れ(汗・表皮細胞の水溶性アミノ酸など)

3.不溶性の汚れ(砂やほこり・垢など)

の 3つがあると言われています。

 

ニキビの原因となる過剰な皮脂は、油溶性の汚れです。

これをしっかりと落とすには洗顔料だけではなくクレンジングが必要なのです。

クレンジングで酸化した皮脂や毛穴の奥の汚れを浮き上がらせて、その後に洗顔料で浮き上がらせた汚れを包み込んでキレイに落とすのがW洗顔なのです。

 

水だけで洗顔した時は汚れの25%を除去

洗顔料だけで洗顔した時は汚れの50%を除去

W 洗顔した時にやっと98%の汚れを除去 

できると言われています。

 

「化粧をしていないからクレンジングはしなくても良い」は大き間違い。

化粧をしていなくてもニキビができている&ニキビができやすい方はクレンジングはするべきなのです。

 

できたら朝と夕の2回。

少なくとも夕の1回だけでもW洗顔するようにしましょう。

 

クレンジングや 洗顔をするときは絶対にゴシゴシとこすってはいけません。

顔の角質の厚さはわずか0.02mmとラップよりもはるかに薄い のです。

ですから摩擦にとても弱くてゴシゴシとこするとバリア機能が低下してしまいます。 

 

バリア機能が低下してしまうと菌の繁殖が防げなくなってしまい炎症がひどくなってしまうのです。

優しく丁寧に洗ってあげてくださいね。

 

洗顔をした後には、化粧水やローションをたっぷりと使って十分に水分を補給して肌をやわらかくします。

(ここで 十分に水分の補給ができていないと皮膚は、乾燥を何とかしようと皮脂を過剰に分泌してしまいます)

 

その後に 乾燥を防いだり、皮膚の代謝を促進して角質代謝の増加を予防するために乳液やクリームをぬります。

 

乳液やクリームは皮脂の分泌をコントロールするもの、皮膚の常在菌を整えるもの 、炎症を抑えるものなどいろいろなタイプのものがありますので その時の肌の状態にあったものを選びましょう。 

 

また日中は紫外線によるニキビの悪化(皮脂の酸化)を防ぐために日焼け止めクリームの使用をおすすめします。

 

 

思春期ニキビの原因はいろいろあります。

 

男性ホルモンの過剰な分泌、便秘、睡眠不足、運動不足、甘いものや刺激物・清涼飲料水の取り過ぎ、脂肪分の多い食事、インスタント食品の取り過ぎ、野菜不足、ビタミン不足、ストレス、粗悪な化粧品、衣類、毛髪、シャンプー、間違ったスキンケア・・・など沢山あります。 

 

漢方薬や正しいW 洗顔やスキンケアはもちろん大切ですが睡眠をしっかりとることやバランスのとれた食事など生活習慣の見直しやバランスのとれた食生活などはもっと大切です。

 

【この記事を書いた人】

創業明治34年 漢方薬の西山薬局

四代目 薬剤師 西條ゆみこ

 

漢方薬局に生まれ幼少期から生薬に囲まれて過ごす

大学生と中学生2児の母親

更年期障害真っ只中で漢方処方を日々研究中

新潟市の漢方薬専門店


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