お手紙を頂戴した新潟県内在住のY様。
結婚して12年になります。
西山薬局にご来店が平成25年の1月で、すでに人工授精を14回、体外受精まで治療が進んでおります。
過去に子宮筋腫の摘出手術も受けられております。
初回来店時は39歳ですが、不妊治療をしていない生理周期の基礎体温がまずまずでしたので直感的に「大丈夫」と確信しました。
しかし、身長体重のBMI=30オーバーでかなりの肥満体です。
ご自分の健康を維持することも大事ですし、妊娠後の様々な合併症のリスクも上がることからダイエットも提案させていただきました。
肥満のボクが言うのも、何だか心苦しかった(汗) ご来店されたその月に、胚移植が決まっておりましたので予定通り移植。
すぐに陽正反応が出ました。
生まれて初めての妊娠ということで、Yさんもボクも大喜びでしたが・・・。
残念ながら、その後流産。
「流産も小さなお産」という東洋医学の考えに基づいて、まずはしっかり「活血」しながら同時に「補腎」でケアしました。
内膜の環境を整えながら、卵巣機能も整えるという方法です。
東洋医学では病院と同じことはできませんが、血栓を予防したりカラダや卵巣に必要な栄養やスタミナをアップするにはかなりおすすめなのです。
その後も凍結胚を移植したりと不妊治療が続きます。
もっと代謝を上げたいということ、偏頭痛も改善しながら卵巣機能を向上したいということもあり鍼灸療法もご提案させていただきました。
ご自分でも少し歩いたりと努力されましたよね。
卵が育たず採卵キャンセルとなったり、思ったより卵がとれなかったり落ち込んだりと、くじけそうにもなりました。
4月にはお父さんが亡くなってしまい・・・ とても悲しかったですよね。
その後、胚移植して妊娠しましたがまた流産。
鍼灸と漢方で体を整えて、胚移植当日には鍼灸施術。
妊娠されたのですが、過去の流産もあるので不安が続きます。
しばらくしてから「初めての母子手帳」を手にしてご来店くださいました。
妊娠してから、血圧上昇と糖尿で市民病院へ転院。
その後つわりが続いたので無理せず飲める漢方だけに絞って頂きました。
しばらく経ち、もうYさんの赤ちゃん「生後3カ月になるかな~」ってカミさんと噂話をしていたら本人から手紙が来てビックリ。
可愛い女の子の写真も入っていて嬉しかったな。
ご本人のお手紙を動画でご紹介します。
掲載はご本人の承諾を得ております(無断転載禁止)
『・・・・毎日、子供の世話をしながら喜びを感じていますが時々とても不思議な気持ちになるときがあります。
治療をしているときは先が全く見えないことで不安だらけでしたが、こんな日が来るのだと本当に現実なのか?と思ったり・・・それでも先生に一生懸命していただいて、こんな日を過ごせることを心から感謝いたします・・・』
やっとお母さんになったんだねYさん。
まだ赤ちゃんは動き回らないから育児もラクな方なんだけど、何でも手を伸ばして口に入れるようになると大変なんだけどね(汗) でも、よかったねー。
おめでとうございます。
これから家族三人でお幸せに。
【この記事を書いた人】
創業明治34年 漢方薬の西山薬局
代表取締役社長 西條信義(梅安先生)
不妊カウンセラー、国際中医専門員、鍼灸師
漢方薬と鍼灸の二刀流でケアしております
趣味はバイクツーリング、焚き火、珈琲